「野菜を買っても余らせてしまう」
「使いきれず腐らせてしまう」
「そもそも料理が苦手で野菜を調理する習慣がない」
一人暮らしをしていると、ついつい野菜不足になりがちですよね。
私も結婚する前、一人暮らしをしていたときは、明らかに野菜不足な生活を送っていて、実家のごはんのありがたみをしみじみ感じていました。

現在一人暮らしで、「最近あんまり野菜を食べていないなぁ」と思っている方に向けて、本記事では「無理せず野菜を摂る7つの工夫」をご紹介します。
特別なスキルも時間もいりません。
少しの工夫で食生活に野菜を取り入れられるようになるヒントを、実体験も交えてお届けします。
この記事で分かること

ぜひ1つでも取り入れて、健康的な生活を手に入れましょう!
なぜ一人暮らしだと野菜不足になりやすい?

まず、なぜ一人暮らしだと野菜不足になりやすいのか、原因から見てみましょう。
野菜が余りやすい

スーパーで売られている野菜は1袋単位のものが多く、「一人じゃ食べきれない量だなぁ」と感じることありますよね。
たとえば、小松菜1袋を1人で使い切ろうとすると、毎日似たようばメニューになったり、結局冷蔵庫でしなびてしまったり。

「安かったから買ったけど、結局半分も使えずに腐らせてしまった」という経験がある方も多いのではないでしょうか?
自炊が面倒/時間がない

仕事や授業でクタクタになって帰宅した夜、「料理をする気力が湧かない」というのは一人暮らしあるあるです。
しかも、野菜を調理するには「洗う→切る→火を通す」という複数ステップが必要。
これが想像以上にハードルになります。

ついコンビニの総菜やインスタントに頼ってしまい、「あれ、最近ほとんど野菜食べてないかも」と気づく頃には、栄養も偏りがちになっています。
想定外の外食や予定変更

「今日は○○を作ろう!」と買い物したのに、仕事が長引いて外食、友人に誘われて飲み会ということもよくありますよね。
予定通りにいかない日が続くと、冷蔵庫に残った野菜はそのまま放置され、気づいたときには傷んでいた、なんてことになります。

忙しくて予定通りにいかない、それが一人暮らしのリアルですよね。
野菜不足が続くとどうなる?

「今日はちょっと疲れてるから、夕飯はカップラーメンで済ませよう」
「野菜高いし、料理も面倒だから、冷凍食品にしよう」

そんな日が何日か続くと、気づかないうちに体の調子がじわじわと崩れていくことがあります。
農林水産省の調査によると、日本人の1日の野菜摂取量は平均280g程度で、推奨量の350gには届いていません。
出典元:農林水産省 2023年
栄養バランスが偏り、疲れやすくなる

野菜には、ビタミン・ミネラル・食物繊維など、体の調子を整える微量栄養素がたくさん含まれています。
これが不足すると、エネルギー代謝がうまくいかず「寝ても疲れが取れない」「やる気が出ない」といった状態に。

特にビタミンB群や鉄分、マグネシウムなどは、現代人に不足しやすく、慢性的なだるさやメンタルの不調にも影響を与えると言われています。
便秘や肌荒れ、むくみなどの不調が出やすい

野菜に多く含まれる食物繊維やカリウムは、腸内環境を整えたり、体内の余分な水分を排出したりする役割があります。
不足すると便秘や肌荒れ、むくみなど、目に見える不調が起こりやすくなります。

特に女性はホルモンバランスの影響もあるため、野菜不足が肌や体調に直結しやすいと感じている人も多いです。
免疫力が低下し、風邪をひきやすくなる

緑黄色野菜に多く含まれるビタミンCやベータカロテンは、免疫力を維持するのに欠かせない栄養素。
風邪をひきやすくなったり、治りにくくなったりするのも、実は日頃の栄養バランスが関係していることがあります。

でも大丈夫です。
毎日は無理でも、「ちょっとだけ」野菜を摂ることを意識するだけで、体は変化していきます。
これで解決!一人暮らしでも無理せず野菜を摂る7つの工夫

ここからは、一人暮らしで、無理せず野菜を摂る7つの工夫を解説します。
ぜひ、どれか1つでも取り入れてみてください。
工夫 ①:使いやすくて余りにくい、栄養価が高い野菜を選ぶ

一人暮らしでは「買ったけど使いきれない」という悩みがつきもの。
ここでは、無駄なく使いきれるおすすめの野菜と、余りにくい活用術をご紹介します。
小松菜

冷凍保存もできて、使い勝手バツグンの緑黄色野菜。
ザク切りにして下茹でし、水気を絞って冷凍保存しておけば、味噌汁・炒め物・卵とじなど、何にでもすぐ使えます。
アクが少ないので、生のままスムージーに入れてもOKなのもポイント。

ビタミンCやカルシウムが豊富で、貧血気味の方や骨を強くしたい方にもおすすめです!
「小松菜」を使った、わが家のおすすめレシピ

小松菜で作る!ポパイ丼風ポパイ丼
ほうれん草の代わりに小松菜を使った、ヘルシーだけどパンチのある一杯。
栄養バランスも◎なパワー系どんぶりです。
にんじん

とにかく日持ちが長く、常備しやすいのが最大の強み。
火を通すと甘みが増すので、炒め物・煮物・スープにぴったりですが、スティック状に切れば生でもポリポリいけます。

千切りにして冷凍しておけば、朝食チャーハンやお弁当おかずに即活用できます。
「にんじん」を使った、わが家のおすすめレシピ

パパッと美味しい!簡単チヂミ
冷蔵庫の残り野菜で作れます。
粉を混ぜて焼くだけの簡単工程で、冷蔵庫リセットにもぴったり。
絶品ダレがたまらなく美味しい!
きのこ類(しめじ・えのき・舞茸など)

洗わずに石づきを取ってほぐし、冷凍すればそのまま使えて超便利。
冷凍することで細胞が壊れて旨味成分(グアニル酸など)がアップし、味もぐっと深くなります。

和洋中どんな料理にも合い、かさ増し食材としても優秀です。
「しめじ」を使った、我が家のおすすめレシピ

シメジが主役!大人のアンチョビパスタ
アンチョビの塩気と旨み、シメジの香ばしさが主役のシンプルだけど奥深い一皿。
素材を焼き込んで丁寧に仕上げる、大人向けの味わいです。
もやし

コスパ最強。
1袋30~50円で手に入り、火の通りが早く時短調理に最適です。
傷みやすいので、買ったらすぐ使い切るのがコツですが、下茹でして冷凍も可能です。

ナムル・味噌汁・炒め物など、シンプル調理で味が決まりやすいので、自炊初心者にも頼れる存在です。
ブロッコリー

茹でて冷凍しておけば、お弁当・おかず・スープの彩りがアップします。
ビタミンCや葉酸、食物繊維が豊富で、栄養価も高いのが魅力。
チーズ焼きや胡麻和え、サラダなどアレンジも自在で、「あと一品」に困ったときの救世主です。

「一人暮らし=冷蔵庫が寂しい」なんてもう言わせません。
便利な野菜で“困らない自炊”が叶います。
「ブロッコリー」を使った、わが家のおすすめレシピ

冷凍でパパッと簡単!にんにく香るブロッコリーパスタ
冷凍ブロッコリー×にんにくで、驚くほど風味豊かな一皿に。
炒めるだけなので忙しい日のお昼にもぴったり。
工夫 ②:野菜を長持ちさせる保存&冷凍テクを活用

せっかく買った野菜も、正しい保存ができていないとあっという間に傷んでしまいます。
でも、ほんのひと手間をかけるだけで、野菜の鮮度・使いやすさ・調理時間がぐっと改善!

ここでは、一人暮らしでもムリなく実践できる「保存&時短の小ワザ」をご紹介します。
買ってきたら「すぐに仕分け」が鉄則

野菜を袋のまま冷蔵庫に入れるのはNGです。
冷蔵庫の奥で見えなくなり、気づいたらシナシナというのは「あるある」ですよね。

おすすめは、買ったらすぐに用途別に仕分けしておくこと。
たったこれだけで、野菜の管理がしやすくなり、ムダが激減します。
冷凍できる野菜はどんどん活用

冷凍すれば日持ちが延び、調理の時短にもなります。
たとえば、
- キャベツ
→ 千切りしてジップ袋に入れて冷凍。炒め物やスープにそのまま使える。 - ピーマン
→ 種を取って細切りにし、生のまま冷凍。 - にんじん
→ 千切りにして軽く茹でてから冷凍。 - きのこ類
→ 洗わず石づきを取ってほぐして冷凍(旨みUP)

どれも1~2分でできる作業ですが、1週間分の調理がグッとラクになります。
葉物野菜はペーパー+袋でしっかり保湿

小松菜・レタス・ニラ・水菜などの葉物は、乾燥に弱いのが特徴です。
そのまま冷蔵庫に入れておくと、すぐにパサパサになってしまいます。
おすすめは、
- 軽く湿らせたキッチンペーパーで包む
- ポリ袋または保存袋に入れて、口は軽く閉じる(密閉しすぎない)

これだけで1~2日長持ちしやすくなります。
「仕込んでおく」が時短のカギ

時間のある日に、
- ピーマンや玉ねぎをカットして冷凍
- ほうれん草を茹でて小分け冷凍
- ブロッコリーを茹でて保存容器へ
といった半調理をしておくと、平日の自炊が爆速化します。
冷凍庫に使えるストックがあると、外食やコンビニに頼る回数も自然と減ります。

ひと手間=ムダを減らす最短ルート。
慣れたら5分でできます。
工夫 ③:自分だけの「型」を見つける

「野菜をもっと食べないと」と思っても、毎回レシピを考えたり、新しい調味料を試したりでは、疲れてしまいますよね。
そこでおすすめなのが、「自分の型」を決めておくことです。
型があると、迷わない・ラクになる

- 「この野菜はこう調理する」
- 「冷蔵庫にこれがあれば、これを作る」
そんな風に自分だけのルールを作っておくと、毎日の選択肢がグッと減ってラクになります。

たとえば仕事から帰って疲れているときでも「キャベツがある → ツナと和えて1品」とパッと動けるだけで、自炊のハードルが下がります。
副菜の“型”の一例はこちら👇
野菜 | 定番アレンジ例 |
---|---|
![]() | ナムル 【材料】 ・にんじん(1/2本) ・ごま油(小さじ1) ・ポン酢(小さじ2) ・白いりごま(小さじ1) 【作り方】 にんじんを千切り → ラップをして1分レンチン(500w)→ 材料を混ぜて完成! |
![]() | おつまみ 【材料】 ・キャベツ(1/3玉) ・ツナ缶(1缶) ・マヨネーズ(大さじ1と1/2) ・塩昆布(10g) 【作り方】 キャベツを千切り → ツナ缶の油を軽く切る → 材料を混ぜて完成! |
![]() | おひたし 【材料】 ・小松菜(1/3束) ・だし醤油(小さじ1) ・鰹節(適量) 【作り方】 小松菜を洗ってカット→ 2分ほどレンチン(600w)→ 流水で粗熱をとる→ だし醤油、鰹節をかけて完成! |
![]() | 一品 【材料】 ・ピーマン(3個) ・オリーブオイル(大さじ1/2) ・醤油(適量) ・黒胡椒(適量) 【作り方】 ピーマンを縦半分にカット、種を取る→ オリーブオイルを熱して、ピーマンを両面焼く→ 醤油、黒胡椒をかけて完成! |
![]() | 副菜 【ブロッコリー】 ・ブロッコリー(150g) ・マヨネーズ(大さじ3) ・すり白ごま(大さじ1) ・醤油(少々) 【作り方】 ブロッコリーを小房に分ける → ラップをして2分30秒レンチン(600w)→ 材料を混ぜて完成! |
忙しい日は「にんじんナムル」をとりあえず作ると安心、という感じで、自分ルールがあるとラクになります。

型が決まっていると、「何をどうしよう?」の迷いが減り、冷蔵庫の野菜も自然と減っていきます。
工夫 ④:得意レシピを1つ持つ

「料理が苦手」と思っている人も、1つだけ簡単な得意レシピを持っておくと心がラクになります。
得意といっても、凝ったものじゃなくて大丈夫です。
先ほどご紹介した簡単調理でもいいですし、お味噌汁とかでも十分です。
「これだけは安心して作れる」という一皿があれば、自炊が少しラクに、そしてちょっと誇らしく感じられます。

「型」を作って迷わず動けるようになったら、次は「これだけは得意」という一皿を見つけてみましょう。
そうすると、自炊に無理なく取り組めて、自信になり野菜不足の解消にも繋がります。
工夫 ⑤:料理が苦手でも続けられる手軽な方法を取り入れる

「料理が苦手」「キッチンに立つのが億劫」
そんな人でも、野菜を無理なく取り入れる方法は他にもたくさんあります。
最近はコンビニの副菜でも、ひじきやほうれん草のおひたしなど野菜系が充実しています。

ここでは、包丁を持たなくても野菜不足が解消できる2つの方法と、その後1つの便利サービスをご紹介します。
カット野菜を活用する

最近は、スーパーやコンビニでも洗わずそのまま使えるカット野菜が手に入ります。
- サラダミックス
- 野菜炒め用ミックス
- キャベツの千切り など
使いたい分だけ取り出せて、調理時間もゴミも最小限。
「せっかく買ったのに使いきれなかった」という失敗も減ります。

サラダ用のものは、袋から出してドレッシングをかけるだけで1品完成です!
冷凍野菜を常備しておく

冷凍庫にストックしておけば、調理の手間ゼロで野菜がとれます。
- 冷凍ブロッコリー
- 冷凍カボチャ
- ミックスベジタブル(にんじん・とうもろこし・グリーンピースなど)
電子レンジで加熱するだけで、副菜やスープの具に早変わり。

洗わなくてOK・包丁不要・日持ちも◎なので、一人暮らしにはぴったりです。
工夫 ⑥:便利な宅配サービスを上手に使う

「どうしても自炊が続かない」という場合は、冷凍宅配弁当サービスの活用もおすすめです。
野菜がしっかり摂れる、便利で続けやすいサービスが、ナッシュ(nosh)です。

ナッシュ(nosh)は、
- 管理栄養士が監修したバランスごはん
- 野菜たっぷりのメニューが多い
- すべて冷凍 → レンジで温めるだけ!
という特徴があり、自炊ゼロでも野菜がきちんととれる食事が続けられます。
「今日は料理したくないな」「栄養バランスが気になるな」
そんな日に冷凍庫からサッと取り出せるので、一人暮らしの心強い味方になってくれます。
\ どんなメニューがあるのか見てみる /

「できることから1つずつ」でも十分!
大切なのは、自分に合った続けられる方法を見つけることです。
工夫 ⑦:完璧を目指さず、ゆるく続ける

インスタやレシピサイトにはオシャレな料理が並んでいますが、日々のごはんに求めるのは「続けやすさ」です。
たとえば、
- 週末に冷凍用のおかずを作っておく
- 平日は火を使わず電子レンジで済ませる
といった自分の生活スタイルに合ったルールを1つ持っておくだけで、野菜を無理なく取り入れやすくなります。

「がんばらない自炊」でも、しっかり野菜はとれます!
少しずつあなたの型を育てていきましょう。
【まとめ】野菜不足はゆるく解決しよう!

一人暮らしでも、工夫次第で野菜をムリなく取り入れることができます。
ポイントは、頑張りすぎないことと、自分なりの「型」を見つけること。
「ちゃんと野菜を食べなきゃ」と気負いすぎると、かえって続きません。

サラダ用カット野菜を買ってみる、冷凍野菜を常備しておく、1日1回だけ野菜を意識する、そんな小さな一歩からでも十分です。
続けていくうちに、自分なりのスタイルが見えてきて、「今日はこれでいいや」「この野菜はこう食べる」が自然と身についていきます。
忙しい日々の中だからこそ、野菜をおいしく・手軽に取り入れて、心も体もすっきり整う暮らしをめざしていきましょう!

この記事が、あなたの野菜不足解消に繋がる一歩になりましたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。