習い事で【書道】という選択。この時代だからこそあえて選んでほしい。

タイトル その他
  • 習い事で書道を習うメリットは?
  • 書道を習いたい、子供に習わせたい、実際習ってみてどうなの?
  • 書道を習って良かったことは?

私は、幼稚園の頃から書道を習っていて、途中10年くらいお稽古に行かなかったこともあったのですが、また大人になってから習い始めて現在も続けています。

現在、実用毛筆と実用ペンは

『準師範』を持っています。

約20年間習ってきて、良かったこと、思うことを実体験を踏まえてお話します。

習い事で【書道】が気になっている方は、一般論だけではなくリアルな意見が聞けると思うので、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです♡

 

習い事で書道を習うメリットは?

私が思う書道を習うメリットは4つあります。

  • 漢字・書き順を覚えられる
  • 集中力を鍛えられる
  • 人からの印象が良くなる
  • 自己肯定感が上がる

その他にも、意外な良いこともあります。

  • 先生と生徒という立場の新鮮な感覚を味わえる
  • 脳トレになる
  • 豊かな人生経験を得られる

詳しく解説していきますね。

 

ここから、思い出の話が少し長くなります。
興味のない方は下の章まで飛ばしていただいても大丈夫です。

 

私は、幼稚園の頃から高校の1年生ぐらいまで書道教室に通っていました。
先生は、ご夫婦がご自宅でされていて、子供たちから大人の方までたくさんの生徒が通っていました。

生徒はみんな『男の先生』『女の先生』と呼んでいました。

『男の先生』は、いつでも褒めてくれて、次はこうやって書いてみてね、と口調も穏やかなとても優しい先生でした。

『女の先生』は、とてもキチンとされていて、ダメなところはダメ、自分で考えなさい、と優しさの中にも厳しく指導してくださる先生でした。

男の先生と女の先生が、時々口論されているのが何だかクスッと笑えて、子供たちの元気な声が飛び交っている、そんな微笑ましい空気感漂う素敵な教室でした。

 

小学生や中学生の時は、皆さんもあったと思いますが、毎年冬休みに書道の課題がありましたよね。

そして、上手に書けた人は金賞、銀賞、銅賞の評価が付き、書いた作品が百貨店に飾られていました。

私も毎年賞に選ばれるのがとっても嬉しかったですし、先生や親などからも褒めてもらえるので、今思えば、自分にとって自己肯定感が上がる重要なイベントだったなぁと思います。

 

高校生の頃になると部活動が忙しくなって、自分にとって書道の優先順位が下がってきて、だんだんお稽古に通わなくなりました。

女の先生から、電話で「お稽古はいついつやってるよ。次いつ来れる?」と何度も留守電に入っていたのを覚えています。

でもその頃の私は、折り返しの連絡もしませんでした。
自分にとってお習字が重要なものではなくなっていました。

 

それから10年ほどの月日が経ちました。

職場で字を書く機会が増えたことがきっかけで、ふと、また書道教室に通いたいなと思うようになりました。
そして、その通っていた書道教室に電話しました。

電話に出た女の先生は、私のことを覚えていてくれていました。
また通いたいと話をすると、
「久しぶりやね。おいでおいで。いつでも来ていいよ!」
と、とっても優しくお話ししてくれました。

 

書道教室の玄関を入ると、懐かしい墨の香り。

玄関から教室までの廊下に、子供から大人の方々の作品がズラッと飾られており、子供の頃通っていた風景と全く変わっていませんでした。

先生も少し年を召されていたけど、以前と変わらずお元気で笑顔で「よくまた来てくれたね。」と言ってくれました。

 

高校生のとき、気にかけて何度も連絡してくれていたのに、何の返事もしなかったひどい私に、以前と変わらず明るく温かく迎え入れて下さったことが本当に嬉しくて、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 

そこから書道教室に通う日々がまた再開しました。

お稽古が終わったあとは、大人の方々限定でいつも女の先生がコーヒーとおやつを出して下さいました。

 

男の先生は、いつも私や他の生徒の方に「師範を取って教えてあげれるようになってね。」と言っていました。

 

それから、時が経ち、女の先生がご病気で亡くなられてしまいました。

男の先生一人になってしまい、すっかり元気もなくなってしまいました。
いつも、とても寂しそうでした。

生徒も全員を見ることができなくなってしまい、生徒は大人の方限定になってしまいました。

 

その後も、生徒の大人の方々の手助けを受けながらお稽古は続けて下さいました。

しかし、男の先生もご高齢で一人の生活、ご親族の方は遠くにいらっしゃって、心配されているとのことで、そのご親族の方がいらっしゃる関東の方に引っ越されることになりました。

 

それから、その教室に生徒としてずっと通われていた方が引き継がれ、私はその新しい先生のもとで、今も通い続けています。

 

私は、男の先生がいつも言ってくださっていた、「師範になって教えてあげられるようになってね。」という言葉が頭の中にずっと残っていて、

その言葉があるからこそ、その目標がまだ達成されていないからこそ、私は今も【書道】を続けているんだと思います。

 

書道

上記の章を読んでくださった方、とても長かったのですが、お読みいただいてありがとうございます。

ここから、本題の私が思う書道を習うメリットを挙げていきたいと思います。

 

メリット① 漢字・書き順を覚えられる

当然の事ですが、様々な漢字や文章を練習するので、自然と読み書きの力が身につきます。

また、字を正しく美しく書くには、書き順が非常に重要なのです。
なので、こちらも自然と身についていきます。

 

メリット② 集中力を鍛えられる

集中しないと綺麗な字は書けません。

失敗、上手く書けない、を繰り返して何度も何度も練習します。

私は同じ事を黙々と何時間もできるタイプなのですが、もしかしたら書道を習っていた経験がこういった体質を作り上げたのかもしれません。

 

メリット③ 人からの印象が良くなる

きっちりした性格に見てもらえます。

ある友人が、職場でとても聡明で印象の良い女性の方がいて、初めてその人が書いた字を見る機会があった時に、あまり字が綺麗ではなかったみたいで、ちょっとショックだった、

という話しをしているのを思い出しました。

やはりどういった字を書くのかは、その人となりを無意識のうちに反映してしまうものなのかもしれません。

 

メリット④ 自己肯定感が上がる

子供のときはもちろん、大人になってからでも、字を褒められることは、ある意味自分自身を認めてもらえているようで自己肯定感アップに繋がると思います。

大人になってからでも、書道は練習すれば、必ず誰しも上手になっていきます。

書道教室にもよるかもしれませんが、段級位があるので、上がるたびに喜びを感じることができます。

 

書道を習うことで得られる意外なこと

メリットと言えるかは分からないですが、経験上から思う良いこと、おすすめポイントをお話しします。

 

意外な良いこと① 先生と生徒という立場の新鮮な感覚を味わえる

子供のころは先生と生徒という関係性は当たり前の環境なのですが、大人になってから先生という方に教えてもらったり、評価してもらうということがなかなかないので、何だか新鮮な感覚で、日常が少し非日常になってオススメです。

 

意外な良いこと② 脳トレになる

これは完全な私の主観になるのですが、私が教えてもらっていた先生もそうですし、その先生から聞いた話しでもそうですが、書道の先生方はご長寿で元気な方が多い気がします。

手を動かしたり、いろんな生徒の方々とコミュニケーションを取っていたことも関係あるのかもしせません。

 

意外な良いこと③ 豊かな人生経験を得られることができる

上の章『私が今でも書道を習っている理由』を読んでくださった方は何となく分かっていただけるかもしれませんが、私は書道を通して、様々な年代の方と出会い、貴重な人生経験をすることができました。

 

昨今は、字を書く機会が減ってきて、書道を習う人も減ってきている気がします。

習い事は人生を豊かにしてくれます。

この記事を読んで、子供に書道を習わせよう、自分も書道を習ってみよう、と一人でも思ってくださる方がいればとっても嬉しく思います。

 

個人的な話しが多かった記事ですが、最後まで読んでいただき本当にありがとうございました♡

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